はじめまして。管理人のミチルです。
- 14才のチワワが、昨日から急にご飯を食べなくなった。
- 11才になるチワワが、最近ご飯を残すようになった。
- 12才になってから、チワワの食が細くなりヤセてきた。
高齢期をむかえたチワワがご飯を食べてくれないと、
このまま食べずに痩せていくのかな?病気になってしまったのかな?余命が近いのかな?
など、とても心配になりますよね。
でも、ご飯を食べなくなったチワワのほうが、もっと辛い思いをしているかもしれません。
この記事では、チワワ愛好家の管理人が、老犬チワワがご飯を食べなくなった理由を徹底的に解説しています。
アナタのチワワちゃんの食欲が回復し、いつまでも健康に過ごせることを心から願っています。
老犬チワワがご飯を食べない6つの理由
高齢のチワワがご飯を食べなくなる理由は実にさまざま。
なかには、重大な病気が隠れている可能性もあるので、単純に見過ごすことはできません。
まずは、アナタのチワワちゃんがご飯を食べなくなった理由を一緒に考えていきましょう。
【理由1】運動量の低下
チワワの高齢化がすすむと、少しの運動でも体に負担がかかりやすくなり、
散歩やおもちゃ遊びなどの運動をあまり好まず、一日中寝ている時間がふえます。
体を動かす時間がへるほど、チワワの代謝機能はおとろえ、空腹を感じにくくなります。
うちのコは運動不足かも?
と感じたら、チワワにとって無理のない範囲で体を動かしてあげましょう。
【理由2】ストレス
老犬チワワが感じやすいストレスをお伝えする前に、チワワの性格を簡単におさらいしておきたいと思います。
チワワの性格
- 頭が良く、状況判断しながら行動できる
- 好奇心旺盛でとっても活発
- 気が強く、飼い主に従順
- いつも緊張していて注意深く、繊細で神経質
チワワは、体が小さいだけでなく、心も繊細で神経質な犬種。
こうした性格をふまえて、アナタのチワワちゃんがストレスを抱えていないかをチェックしてみましょう。
ストレスの原因1:環境が変わった
チワワがご飯を食べなくなる直前に、アナタのお家で環境の変化はありませんでしたか?
例えば、新しいワンコを迎えたとか、一緒に住んでいたワンコが亡くなったとか、引越しをしたとか、部屋の模様替えをしたとか・・・。
どんな小さな変化でもいいので思い出してみてください。
もし、環境の変化がチワワの食欲に影響したのなら、時間の経過とともに、食欲が戻ってくるかもしれません。
チワワにやさしく寄り添いながら、チワワの様子を注意深く見守りましょう。
ストレスの原因2:新しい刺激があった
神経質なチワワは、ちょっとした刺激でさえ大きなストレスを感じます。
例えば、家族以外の人(親戚や友人など)が家に遊びに来たり、人間から大声で怒鳴られたり、散歩中に大きな犬に威嚇されたりなど、
ショックを受けた出来事が、そのまま食欲低下につながることも。
もし、心当たりがあったら、チワワが独りでゆっくりとリラックスできる時間を意識的に作ってあげましょう。
ストレスの原因3:飼い主と離れた
飼い主に従順なチワワは、飼い主と離れるだけで心が不安でいっぱいになります。
例えば、里親に引き取られたチワワは、お腹が空いていても数日間ご飯を食べないことも。
チワワがご飯を食べない原因は、大好きな飼い主と離れてしまったからかもしれません。
スキンシップや声かけを沢山して、チワワの不安を少しでも取りのぞいてあげましょう。
ストレスの原因4:長いあいだ独りにした
飼い主の都合で、長いあいだ独りで留守番をさせていませんか?
チワワは、アナタが想像する以上に寂しがり屋で甘えん坊。
独りにする時間が長ければ長いほど、寂しさによるストレスから体調をくずしたり、不安から粗相(そそう)をくり返すことがあります。
チワワをなるべく独りにしない工夫をしながら、独りにしてしまった時は、いつも以上に愛情を注いであげましょう。
【理由3】体調不良
チワワは、約7才からが高齢期といわれています(個体差あり)。
例えば、11才のチワワを人間の年齢に換算するとちょうど60才。チワワも人間も、体調不良が目立ちはじめる年齢です。
食欲は体調のバロメーター。
チワワが食欲不振なら、つぎの原因を疑ってみましょう。
風邪の諸症状
人間が風邪をひくと、頭痛・腹痛・発熱などで体が重だるくなったり、食欲が減退したりすることがあります。
チワワも同じ。
特に、老犬になると自己免疫機能が低下し、症状が長引く可能性も。
毎日、鼻水が出ていないか、熱で目が充血していないかなどの異常をチェックし、
2、3日たっても食欲が戻らないようなら病院につれて行きましょう。
夏バテ・熱中症・脱水症状
犬の体には汗腺がありません。(※肉球には汗腺がありますが、肉球の汗腺のみで体温を調節することはできません。)
チワワは、口から速い呼吸をくり返すことで、体温調節をしていますが、老犬にとって夏の暑さは過酷そのもの。
加齢により体温調節機能がうまくはたらかなくなると、熱中症や脱水症状になりやすかったり、夏バテが長引いたりすることがあります。
普段はエアコンのきいた部屋にいても、散歩や遠出の時などは要注意。
チワワが快適に過ごせる温度を意識して、いつでも水が飲める状態をつくっておきましょう。
変なものを食べた
好奇心旺盛なチワワは、年齢にかかわらず落ちているものを口にするので、
飼い主が気づかないうちに拾い食いをしていることがあります。
うちのチワワ(10才)の例でいうと、リビングの床に落ちているホコリや紙切れを、今でもよくモグモグしています。
1年前には、ワタシの息子が拾ってきた木の実(アオキのいう植物の赤い実)をチワワが口にしてしまい、吐き気をもよおして半日うなだれていたこともありました。
アナタのチワワちゃんも、アナタが知らないところで食べてはいけないものを食べてしまい、それが体調不良につながったのかもしれません。
チワワは好奇心旺盛な犬種。
もう老犬だから拾い食いはしないだろうと安心せず、特に、散歩中は地面に落ちているものに注意をはらいましょう。
【理由4】老化の進行
チワワは、約7〜10才以降の高齢期をむかえると、老化が目立ちはじめます。
これから紹介する3つの老化現象は、チワワがご飯を食べなくなる直接的な原因です。
もし、アナタのチワワちゃんに同じ症状がみられたら、ドッグフードを変えたり、トッピングを工夫したりして、空腹によるストレスを軽減してあげましょう。
嗅覚・味覚の変化
犬の味覚は、甘味・酸味・苦味・塩味を感じることができるものの、
味そのものを感じる味蕾(みらい)という器官が人間の1/5といわれています。
反面、嗅覚は人間の1億倍(刺激臭の場合)と非常にすぐれていて、味覚の弱さを嗅覚でおぎなっているといっても過言ではありません。
チワワにとっても、嗅覚や味覚は、食事を楽しむ上で欠かせない感覚ですが、老化の進行により、嗅覚がおとろえたり、味覚が変化することがあります。
味覚が変化したからといって、味の濃いものを与えることは内臓に負担がかかるため厳禁ですが、
美味しそうなニオイのするご飯を与えることで、おとろえ始めた嗅覚を刺激し、食欲の増進をはかることができます。
手作りしたご飯は食べてくれるけど、今まで食べていたドッグフードだけ急に食べてくれなくなった・・・。
そんな時は、老犬チワワの嗅覚を刺激するいいニオイのドッグフードを与えてみましょう。
消化機能の低下
歳とともに胃腸のはたらきがおとろえると、唾液や胃液など消化酵素の分泌量が減少します。
そのため、食べたものの消化に時間がかかり、空腹を感じにくくなります。
また、高齢化が進むと、今まで食べていたドッグフードでさえ胃もたれをおこすことも。
胃もたれの原因となる動物性油脂加工物を多く含むドッグフードはなるべく避け、内臓に負担をかけないドッグフードに切りかえましょう。
歯や歯茎のおとろえ
歯や歯茎がおとろえると、硬いものを噛むことができないためご飯を丸のみするようになります。
消化機能が低下した状態でご飯を丸のみすると、胃に負担がかかり胃もたれや消化不良につながります。
歯や歯茎がおとろえてきたチワワには、消化の良いフードを与えましょう。
【理由5】病気の可能性
チワワの食欲不振のかげに、
膀胱炎・尿道炎・心臓病・腎臓秒・感染症
などの病気が隠れている可能性も否定できません。
数日たってもチワワの食欲が戻らないなら、かかりつけの医師に相談しましょう。
チワワの健康チェックポイント
- 元気がない
- ぐったりしている
- 熱がある
- 数日間、咳・鼻水・涙が止まらない
- 下痢が数日つづいている
- 数日間にわたっておう吐をくり返す
- 尿や便に粘液や血が混ざっている
- 体のどこかを触ると痛がる
- 呼吸が荒く苦しそう
愛犬の”適正”を知ろう
チワワには、最も小さな犬種というイメージがつきものですが、
小さなコから大きなコまで個体差が大きいという特徴があります。
うちのチワワの例でいうと、洋服はLサイズ。
小さなチワワちゃん用のSサイズの洋服を着せると、見事にパツパツになり身動きがとれません・・・。
でも、血統書のついたれっきとしたチワワです。
ワタシが、ここでアナタにお伝えしたいこと。それは、
チワワの適正体重やフードの給与量は、チワワごとに異なるということ。
ドッグフードの袋に書かれている給与量のめやすは、高齢化したチワワには多すぎるかもしれません。
チワワのなかには、高齢化すると食欲が増すコもいますが、
食が細くなったチワワへの給与量は、以前よりも少なめにすることも検討してみましょう。
チワワのボディ・コンディション・スコア(BCS)を知ろう
うちのチワワの体重は3.2kgです。
チワワにしては、体重が重いと思われるかもしれませんが、Lサイズの洋服を着るほどの大きさです。
それでも、ボディコンディションスコアは、BCS3の理想体型をずっとキープしています。
そして、ここからがポイントなのですが、うちのチワワが食べている毎日の餌の量は、
朝晩2回。1回20グラム。1日あたりの給与量は40gです。
ドッグフードの袋に書かれている給与量のめやすよりも少ないと思いませんか?
体が大きめで、沢山のフードを必要とすると思われがちなうちのチワワですが、
1日40gという少なめなフード量でも、理想体型をキープし、なおかつとても元気で病気知らずです。
アナタのチワワがドッグフードを食べなくなった理由は、これまでに与えてきたドッグフードの量が多すぎたからかもしれません。
今後は、愛犬のボディ・コンディション・スコアを意識しながら、1日の食事回数やドッグフードの適正量を見直してみましょう。
老犬チワワにドッグフードを選ぶときのポイント
ドライタイプ
チワワの高齢化が進むと、消化機能や歯周のおとろえは避けられません。
そのため、多くの飼い主は、セミモイストタイプやウェットタイプなど、やわらかめのドッグフードを高齢犬に与えがち。
でも、シニア犬の健康を考えるなら、栄養バランスにすぐれたドライタイプのフードが一番です。
ドライタイプは、総合栄養食タイプが主流なので、
食欲がなく栄養が偏りがちな高齢チワワでも、ドライタイプ1種類さえ食べておけば必要な栄養素が十分おぎなえます。
ドライタイプには、歯石がつきにくいメリットもあり、老犬の歯の健康維持にも役立ちます。
粒の大きさ
チワワは、もともと口が小さいので、ドッグフードの粒が大きめだと、沢山噛まないと飲み込めません。
歯が悪くなったり、噛む力がおとろえた老犬チワワには、沢山噛むという行為自体がストレス。
ドッグフードの粒は、なるべく小さいものを選んであげましょう。
消化にすぐれている
ドッグフードの粒の大きさに気をつけていても、老化が進むにつれ、咀嚼(そしゃく)がうまくできなくなるチワワもいます。
栄養バランスを保つためにドライタイプのフードを与えたいけど、噛まずに飲み込んでも大丈夫かな?と心配なら、
丸呑みしても大丈夫な消化のよいドッグフードを選びましょう。
食べにくそうな場合は、少量のお湯でふやかしてあげると食べやすくなりますよ。
嗅覚を刺激する美味しそうなニオイ
味覚や嗅覚がおとろえてきたチワワには、嗅覚を刺激するいいニオイのドッグフードを与えると喜んで食べてくれます。
たとえば、カツオ。
魚といえばネコですが、犬もカツオやマグロなど魚のニオイが大好きです。
アナタは、ドッグフードのニオイをかいで、
「何だか美味しくなさそうなニオイだな・・・」
と感じた事はありませんか?
人間が美味しくなさそうと感じるドッグフードは、犬も美味しいと感じていないはず。
犬は歳をとればとるほど、嫌いなニオイのするドッグフードを食べなくなります。
食欲がないチワワに与えるドッグフードは、ニオイ基準で選ぶといいですよ。
無添加自然素材
ドッグフードの添加物は、
- 栄養バランスを整える
- フードの品質をたもつ
- フードの製造や加工のため
- 風味や外観をよくするため
に用いられていて、ドッグフードの袋には製造時に使用した添加物が全て表示されています。
また、甘味料・着色料・発色剤・保存料・増粘安定剤・酸化防止剤として添加される6つの化学物質は、
用途と個別名の両方をドッグフードのパッケージに表記することが義務づけられています。
しかし、そもそもフードの外観や色味などは、見た目で美味しさを判断しないチワワにとっては不要なもの。
特に、人工甘味料や発色剤は、ネズミによる動物実験で発がん性が認められている添加物。
体の小さなチワワには、絶対に避けたい添加物です。
さらに、ドッグフードのコーティングに使われる動物性油脂加工物は、
酸化するとドッグフード本来の風味をそこねたり、嫌なニオイを発したり、食べるとお腹をこわしたりしてしまうことも。
ご飯を食べなくなった高齢チワワには、なるべく完全無添加で自然素材を使ったドッグフードを選びたいものです。
ひこ完全無添加のドッグフードは、保管状態が悪いとカビが生えることも。開封後は、封をしっかり閉じて涼しいところに保管し、賞味期限以内に必ず使い切りましょう。冷蔵庫での保管は、湿気の原因になるため避けましょう。
シニア犬専用
ドッグフードは、犬の成長段階・犬種・持病などにより種類が分けられていて、
老化が進行したチワワには、シニア犬専用のドッグフードも販売されています。
シニア犬(7才~)専用の特徴
活動量の減少による肥満をふせぐ低カロリーメニューが主流。
- 脂肪の割合が少ない
- 高たんぱく
- 消化がよい
ハイシニア犬(10才~)専用の特徴
消化・吸収率の低下で痩せやすくなる犬の体力を維持するための高カロリーメニューが主流。
- 高たんぱく・高カロリー
- 消化がよい
- 食物繊維(下痢や便秘をふせぐ)
80代で体をきたえたり、お肉を沢山食べたりする人間がいるように、10才をすぎてもまだまだ運動が大好きで食欲旺盛なチワワもいます。
チワワの年齢が高齢期になったからといって、安易にドッグフードを切り替えてしまうと、必要なカロリーや栄養素が不足する恐れも。
アナタのチワワちゃんの年齢・活動量・筋肉量・体調などをしっかりと把握し、
成犬用からシニア犬用、シニア犬用からハイシニア犬用に切り替えるタイミングを十分見極めましょう。
ひこチワワは、急激な環境変化が苦手です。ドッグフードを切り替える際は、とつぜん切り替えたりせず、1週間ぐらい時間をかけて、新しいドッグフードの割合を徐々にふやしていきましょう。
愛犬と新しいドッグフードとの相性を見極めるポイント
せっかく新しいドッグフードに切り替えても、
そのドッグフードが愛犬の体質や好みにあわなければ、食欲を維持することがむずかしくなります。
新しいドッグフードを食べ始めたら、チワワの体調を毎日チェックし、
体をよくかいたり、水を沢山飲むなど、チワワの行動に気になる変化がみられたら、ただちに給与を中止して様子をみましょう。
見極めポイント
- 目ヤニは増えていないか
- 尿や便は臭すぎないか
- 下痢や便秘が増えていないか
- 皮膚にアレルギー反応は出ていないか
管理人おすすめのドッグフードを詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?
繊細なチワワは、小さな環境の変化にさえ大きなストレスを感じます。
チワワの健康にストレスは大敵。
毎日、高齢化したチワワの様子に変わりがないかをよく観察し、体に優しく美味しい食事を与えてあげましょう。
アナタのチワワちゃんが、幸せな犬生を末永く過ごせますように。
管理人おすすめのドッグフードはこちらで詳しく説明しています。