はじめまして、管理人のミチルです。
体の小さなチワワにとって、肥満体型は命をも縮めてしまう危険な状態。
愛するチワワにいつまでも長生きしてもらうためにも、チワワの肥満を理解して、太りやすいチワワの健康管理を無理なく進めていきましょう。
チワワが太る理由
チワワが太る理由
- 血統的に太りやすい
- 食べることが大好きで食欲旺盛
- 消費カロリーよりも摂取カロリーが多い
- 飼い主がチワワの肥満に気づいていない
中でも、チワワが太る一番の理由は、
チワワが1日に必要とする消費カロリーと、チワワが1日に消費するカロリーがつり合っていないから。
つまり、ほとんどのケースで、食べ過ぎが肥満につながっているのです。
チワワの喜ぶ顔がみたくて、ついついおやつをあげすぎていませんか?
チワワが欲しがるだけ食べ物を与えていると、小さな体のチワワはあっという間に太ってしまいます。
チワワの1日の食事量は、飼い主が責任をもって管理しましょう。
チワワの肥満はいつから心配すればいい?
チワワのライフステージ
チワワのライフステージ ※個体差あり
- 哺乳期…生後30日くらいまで
- 離乳期…生後20〜60日くらいまで
- 成長期…生後50~10ヶ月くらいまで
- 成犬期…成長期以降~7才くらいまで
- 高齢期…7〜10才以降くらいまで
中年期は肥満に注意
チワワは、6才くらいから肥満になる傾向があります。
チワワの6才は、人間の年齢に換算すると40歳くらい。もう立派な中年ですね。
中年になると、体の新陳代謝がおとろえはじめるため、若いころと同じ食事内容のままでは、成犬期~高齢期にかけて、体重が右肩上がりになってしまうかもしれません。
チワワも人間も同じ。
チワワが中年になったら、太りやすくなると心得ましょう。
チワワの肥満度を判断する方法
人間には、身長と体重から標準体重を割り出すBMI値がありますが、
犬には、BMI値のように、数値によって具体的に示される指標がありません。
犬の肥満度を判断するには、一般的に、ボディ・コンディション・スコア(BCS)が用いられます。
さっそく、アナタのチワワの体型をBCSでチェックしてみましょう。
ボディ・コンディション・スコアの落とし穴
ボディ・コンディション・スコアは、チワワの肥満度を、飼い主が見た目で判断するための指標ですが、
見た目の判断ほどあいまいなものはありません。
同じチワワでも、理想体型と判断する人もいれば、太りすぎと判断する人もいるでしょう。
特に、飼い主の判断は甘くなりがちで、正しい判断をすることが難しい場合も。
そんな時は、かかりつけの獣医に判断をあおいだり、家族やイヌ友に積極的にたずねてみるなど、第三者の意見をできるだけ集め、総合的に判断してみましょう。
肥満が引き起こす病気
チワワは、体が小さく病気にかかりやすい犬種です。
だからこそ、肥満がチワワの命取りになることも。
肥満が引き起こす病気を知り、太り気味~太りすぎのチワワは、毎日の食事や運動に気を配りましょう。
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
どんな病気?膝蓋骨(ひざの皿)が正常の位置からずれている状態です。先天的ものと後天的なものがあります。先天的な場合は、成長にともない慢性的な脱臼をおこすことがあります。後天的な場合は、打撲や高いところからの落下などが原因になることがあります。
チワワが肥満になると、立っているだけで足腰に負担がかかります。
特に、ヒザへの負担が長引くと、膝蓋骨脱臼になる可能性があるため注意が必要です。
肥満気味のチワワは、みずから高いところにジャンプをしたり、高いところから落下したりすることを嫌います。
アナタのチワワが、若いころと比べてジャンプを躊躇するようになったら、すでに膝蓋骨に違和感を感じている可能性も。
気になる症状がつづいたら、病院で一度診察を受けましょう。
気管虚脱(きかんきょだつ)
どんな病気?気管を支えている軟骨がゆがみ、気管がつぶれることが原因で起こる病気です。遺伝・老化・肥満などが原因といわれています。ひどいせきが出たり、呼吸がしにくくなったりします。運動後や興奮した時に、ガーガー、ゼーゼーと呼吸困難を起こすこともあります。
気管虚脱は、気管の周りについた脂肪が気管を圧迫すると悪化することがあります。
呼吸困難による発作がひどくなったり、昔よりもいびきをよくかくようになったなど、チワワの呼吸に変化がみられたら、
体重のコントロールを真剣に考えはじめるタイミングかもしれません。
チワワに長生きしてもらうために、肥満による気管虚脱を防ぎましょう。
ひこ気管虚脱を改善するには、ダイエット以外にも、散歩時の首輪をハーネスに替える、興奮させないなどの対処が必要です。チワワが、息がうまくできずにあまりにも苦しそうなら、薬で改善することも可能です。まずは、かかりつけの獣医に相談してみましょう。
愛犬が肥満と判断されたら?
アナタのチワワが、太り気味~太りすぎとわかったら、さっそく、自宅でできる肥満対策を始めましょう。
愛犬のダイエットは、チワワだけでなく、飼い主にとっても根気がいることですが、チワワに長生きをしてもらうために心を鬼にして頑張りましょう。
食事による肥満対策
食事のルールを決めよう
チワワの肥満を解消するためには、なんといっても食事管理が一番大切です。
チワワが太る原因は、摂取カロリーと消費カロリーがアンバランスだから。
食事のルールを決めて、そのルールを徹底的に守りましょう。
ルール① 食事量
チワワは、6才をすぎた中年期から新陳代謝が低下しはじめるので、
若いときと同じ食事量を与えつづけると必ず太ります。
ドッグフードの袋に表示されている給与量の目安には、細かい年齢表示まではされていません。
例えば、うちのチワワが食べている成犬用のドッグフードには、3kgのチワワの場合、1日の給与量の目安が70gとされています。
しかし、うちのチワワはもう10才なので、1日に70gも与えてしまうとあっという間におデブになります。
現在、うちのチワワに与えているドッグフードの給与量は1日に40g。
ドッグフードの袋に表示されている目安の約60%ですが、とても元気に理想体型をキープしています。
ドッグフードの給与量を見直し、チワワの様子をみながら少しずつ減らしてみましょう。
ルール② 食事内容
チワワの肥満は、今まで食べてきたドッグフードを、低カロリーのダイエットフードやシニア用フードに切り替えることで解消できるかもしれません。
しかし、今までよく食べていたお気に入りのドッグフードを、低カロリーの美味しくないドッグフードに替えてしまうと、チワワから食事の楽しみを奪ってしまいかねません。
そこで、オススメなのが、チワワが大好きなドッグフードにサラダを加えたカサ増しダイエット。
ドッグフードの量は減らしつつ、キャベツ、ニンジン、ダイコン、白菜などを細かく切ったものをトッピングすれば、
チワワに満腹感を与えながら、食事のカロリーを簡単にコントロールすることができます。
どんなフードでも、腹八分目が理想です。
チワワになるべくストレスを与えずに、ぜひダイエットを成功させましょう。
ひこドッグフードに加えるサラダは生野菜で大丈夫。生野菜を与えることで、歯に歯石をつきにくくするメリットも。ただし、シニア犬など胃腸の弱いチワワには、野菜の繊維質が胃腸に負担をかけることも。そんな時は、野菜を茹でてから細かく切り、チワワに与えましょう。なお、玉ネギ・ネギ・ニラなどのネギ類は、赤血球を破壊するため、絶対に与えてはいけません。ホウレン草も、尿結石を引き起こす恐れがあるため避けましょう。
ルール③ 食事以外のフードは与えない
チワワにダイエットをさせたい!と決めたら、まずおやつの量を減らして、1日の総カロリー数を見直しましょう。
もし、アナタの家族がそれぞれにおやつや人間の食べ物を与えてしまえば、チワワのダイエットは失敗します。
家族の中で食事・おやつを管理する人を1人決めて、チワワの食事ルールを徹底的に守れるよう家族みんなで話し合いましょう。
カロリーコントロールがしやすい管理人おすすめのドッグフードはこちらをご覧ください。
ひこチワワに与えているドッグフードが総合栄養食(ドライフード)の場合、そのドッグフードを食べていれば一日の栄養は足りています。おやつなどの嗜好品を与える必要はありません。そもそも、チワワにはおやつという概念がないため、飼い主がおやつを買うのを止めてみるのも一つの方法です。
日ごろの運動量を意識しよう
チワワの1日あたりの食事量は、チワワの年齢だけでなく、日ごろの運動量によっても変わります。
例えば、うちのチワワは10才の高齢犬。
運動は、散歩や、庭でおもちゃ遊びなど1日20分くらい。天気が悪い日は、散歩に行きたがりません。
若い時と比べて1日の運動量が明らかに減り、最近は、1日中ぐうたらと寝てばかりいます。
運動量が少ないチワワが、消費カロリー以上にカロリーを摂取すると間違いなく太ります。
チワワの1日あたりの食事量は、チワワの運動量を考慮して調整しましょう。
秋は太りやすい季節です
チワワの年齢や運動量以外に、チワワのダイエットで忘れてはならないポイントがもう1つあります。
それが、季節。
特に、太りやすくなる秋は注意が必要です。
秋になると、夏の暑さが落ち着き、涼しくなるとともに食欲が戻ってきます。
また秋は、動物の本能的に、厳しい冬を乗り越える準備に入るため、体が皮下脂肪をためこみやすくなる季節。
秋は、いつもの食事でさえ太りやすくなる傾向があります。
食欲の秋をむかえたら、チワワの体重が増えていないか、毎日の体重測定で確認しましょう。
運動による肥満対策
チワワの肥満解消には、食事の管理だけでなく、普段の生活に運動を取り入れることも必要です。
ただし、普段から運動不足のチワワに急に激しい運動をさせてしまうと、足腰に大きな負担をかけたり、呼吸困難におちいりやすくなるかもしれないので注意が必要です。
まずは、食事によるカロリーコントロールで、ある程度体重を減らしてから運動を始めましょう。
チワワの場合、0.2〜0.3キログラム減るだけで、見た目がホッソリして身軽になります。
チワワの体重や動きの変化に注意をはらいながら、最初は軽めの運動から始めるといいですよ。
まとめ
チワワの肥満は、歩行困難や呼吸困難など、将来の重篤な病気につながる恐れもあります。
いつまでも愛するチワワと一緒に暮らしたいなら、チワワの生活習慣にしっかりと向き合うことが大切。
特に、チワワの命は、飼い主が与える食事で支えられているといっても過言ではありません。
チワワが、毎日を楽しく健康に過ごせるように、飼い主も気を引き締めて愛犬の体重管理をしていきましょう。
チワワのダイエットサポートの味方!管理人おすすめのドッグフードはこちらで紹介しています。